なぜ職を転々とするのか。11個の心理的な要素を考えてみる
「また仕事を変えるの?」
「転職しまくってて、やばいねぇ・・・(笑)」
1つ目は親から、2つ目は友人の一人から言われたセリフです。
また僕は転職をしてしまいました。
なぜ世の中には職を転々としてしまう人がいるのでしょう。
かく言う僕も、職を転々とするタイプです。
この記事を書いている現時点(2020年8月)で、もうかれこれ4回目の転職をしたところです。
職を転々とする理由にも様々あると思います。
今回の記事では、職を転々としている僕が思う、職を転々とする人の「心理的な要素」と、職を転々とすることのメリットについてをお話したいと思います。

DAI
僕も職を転々としていますからね!
また、職を転々とすることのメリットも、ご紹介したいと思います!
職を転々とする人の心理
まずは職を転々とする人たちの心理をピックアップしていきたいと思います。
なぜ人には「職を転々とする人」と「1つの職場でがんばる人」とに大分されるのでしょう。
最近では、何度か転職をする人も増えてきてはいますが・・・。
僕自身や、僕の周りにいる該当者を観察したところ、以下のような「要素」が抽出されました。
職を転々とする人の持つ11個の「要素」
以下に説明することは、職を転々とする人の心にある「要素」の一部になります。
人によってはこの「要素」を複数持っている場合もあるかもしれません。
また、要素としては1つしか持っていませんが、それが強すぎるため職を転々としてしまっている場合も考えられます。
一概に「これを持っていたらアウト!」とは断言できません。
ですが、これらの抽出された「要素」を見て、「あっ・・・」と感じしていまった方は、必要があれば何かしらの対処を講じた方が良いでしょう。
1:自分を実際以上に有能だと思っている
まずは自分を実際以上に有能であると思っている人。
こういった人は職を転々とする傾向があるように思います。
これは、言い換えれば「口だけ」な人のことです。
大してすごくも無いのに「俺すごい」アピールを言動の節々に挟んできたりする場合もあるでしょう。
この手の人の場合は、職場の同僚や上司からの信頼を失ってしまいがちです。
「めんどうくさいやつ」と銘打たれて、距離を置かれしまいます。
結果的に組織で孤立してしまいがちになり、退職をすることになってしまうでしょう。
もし辞めたとしても、自分を有能であると思っていることに関しては天下一です。
このため、転職活動時には意気込みを買いたい企業の面接であればスムーズに行きます。
ですが、結局はまた同じように「めんどうくさいやつ」と銘打たれて、そこからは職を転々とする人生が始まります。
2:収入に不満を持ちやすい
収入に不満を持ちやすい人。
このような人も職を転々としてしまう傾向があるでしょう。
まぁ、誰しもが多少は収入に不満を持っているだろうとは思います。
その限られた収入の中で工夫をし、毎月の生活をやっていくわけです。
収入がまずあって、その上での生活を考えていくのです。
ですが、中にはその構図が逆転してしまう人がいます。
「生活が先にあって、それを叶えるために収入を考える」というタイプです。
その考え自体は、あっても全然いいと思います。
むしろ自分自身を高めていく意味でも、必須の考え方となるでしょう。
しかし、即日にそれを実行してしまうのはアウトです。
そもそも職を転々としたって、上がる収入なんてたかが知れています。
また、ある程度のところで頭打ちになってしまうでしょう。
解決するのこと無い負のループを、延々と繰り返すことになるのです。
3:社風に合わせられない
社風に合わせられない。
もしくは自我が強すぎる人。
このような人も、職を転々としてしまいがちです。
会社とは、多くの人の存在で成り立っています。
社員ひとりひとりの考えがあり、経営者層の舵の取り方があり、多くの人が関わっています。
このため新人として入社をする場合は、これら諸先輩たちのやり方に合わせる必要が出てきます。
極端な例えを出すならば、入社初日で新人が「今日から入社しました●●です。今日からは僕のやり方に従ってもらいます。」
こんなアナウンスしたところで、先輩たちからしてみたら「はぁ?」という気分になってしまいますよね。
会社には会社のやり方、社風があります。
新入社員として入社をした場合は、まずはそのような社風に合わせなければならないのです。
4:傷つきやすい
ちょっとした事ですぐに傷ついてしまう人。
言った側としてはそんなつもりはないのに、必要以上の意味で受け取って傷ついてしまう人。
そのような人も職を転々としてしまいがちです。
僕個人的には、そのような人は優しい心の持ち主だと思うので、大切にしたいと考えています。
しかし、世の中はあくまで「仕事で結果を残せるか否か」が大きいです。
ちょっとした失敗や、先輩や上司、客先からの叱咤などで傷ついて凹んでしまっては、その仕事も長く続けることは困難となってくるでしょう。
一つの会社に長く務めるのにもある種の根気が必要ですから、傷つきやすいという人は職を転々としてしまいがちになってしまうのです。
5:噂話に敏感
「誰々課長、この前●●をやらかしたらしいよ。」
「マジかよ、あの課長ホント使えねぇよな~。」
このような社内の噂話に敏感な人も、職を転々としてしまいがちです。
噂話に敏感ということは、ある種の感受性が豊かであるということにもなります。
基本的には会社というものはストレスの温床です。
社員たちがそこかしこで事実無根の噂話で盛り上がっていることも珍しくないです。
特にこの手の話に敏感な人は、悪口や陰口に嫌悪感を抱いてしまうと思います。
悪口や陰口を聞いていい気持ちになる人は基本はいないと思います。
噂話に敏感な人の場合は、この手の話題を聞き流すことが難しいです。
結果として自身にストレスを溜めてしまい、退職をしてしまうのです。
6:ワークライフバランスにこだわりすぎる
定時に出社もしくは退勤をする人。
もしくはなるべく定時に近い時間帯を狙って、出社もしくは退勤をする人。
このような人も、職を転々としがちです。
というのも、「ワークライフバランスに拘る」と言っておきながら、ライフの方に重きを置きすぎているからです。
もしもワークの方もライフと同じように重要視しているのであれば、ウキウキと出社をするはずだと思います。
ウキウキと出社をするので、わざわざ定時を狙って出社をする考えがありません。
自然と15分前だとか、もしかしたら20分前だとかに出社をし、それを苦にも感じません。
まぁこの辺りは職場環境にもよるため一概にも言えないのですが・・・。
とにかく、時間ギリギリを狙うのであれば、それはライフを重視していることになります。
ワークを重視していないので、結果として職を辞めやすくなってしまいます。
7:入社時からプライドが高すぎる
「俺は・私は前職の経験があるからこの程度の仕事は余裕だ!」と意気込み過ぎる人は、すぐに辞めてしまう傾向があるように思います。
確かに、前職などの業務の経験で、入社時からある程度のスキルを持っている場合もあると思います。
会社としても、入社する段階でスキルを持っていてくれていた方が、教育の手間などが省けるため、好都合になります。
ですが、いくら高いスキルを持って入社をしたとはいえ、入社をしたら誰もが新人からのスタートになるはずです。
部長のコネ入社などでいきなり役職持ちからスタートする場合もあるかもしれませんが、そんなのは例外です。
ある程度の実績を持って入社をしたものの、新人扱いをされてしまう。
それに耐えられれないという人は職を転々としてしまうこととなるでしょう。
8:何となく辞める
何となく仕事を辞めてしまう人。
このような人も職を転々とさせてしまうと言ってしまっていいでしょう。
何となく辞めてしまう人は、基本的には直感的に生きています。
働いている職場に対して、「ちょっとこの職場は違うな」というような違和感を抱いてしまえば、それだけで辞めてしまうきっかけが出来上がってしまいます。
直感的に生きているため、「なぜそのような感覚を自分が抱いているのか」を考えません。
違和感を感じるから、辞めてしまうのです。
よく聞く表現に「合わない仕事だから辞める」という物があります。
この考え方を深く考えずに決行すると、何となく辞めてしまう結果となってしまうのです。
9:転職など簡単だと思っている
転職など簡単だと思っている人。
例え辞めたとしてもすぐに次が見つかるだろうと考えている人。
このタイプも、職を転々としやすいです。
転職に対するハードルが低く感じているわけですから、「何も1つの会社だけにしがみ付く必要はない」と考えているわけです。
自分の市場価値を過信しているのか。
それとも市場価値うんぬんよりも、「通りやすい履歴書の書き方」であったり「内定をもらいやすい面接の受け答え方」を熟知しているのか。
いずれの場合でも、過去の経験則から「こうすれば受かるな」とか「自分の市場価値は高いな」とか感じるものです。
一度このような自己分析をしてしまうと、職を転々とすることに抵抗がなくなります。
むしろ快感を感じるようになってしまうでしょう。
10:常に刺激が欲しい
常に刺激を欲している人。
このタイプも職を転々としてしまいがちです。
なぜならば、職を変えることとは、刺激を受け取るのに最適であるからです。
転職は刺激の連続です。
まずは転職活動を開始しなくてはなりません。
転職活動の開始自体が、まずはちょっとした刺激になります。
いろんな会社に履歴書を出して、面接で企業を訪問します。
その時に、いろいろと自社との違いを感知するはずです。
インテリアがきれいだとか、社員の覇気が違うとか。
この時点で、さらに刺激を多く受け取れます。
また、次が決まり、退職相談を持ち出すことも、刺激になります。
そして、いざ新しい職場で働こうとなると、新鮮味が溢れる毎日を、嫌でも味わうことになります。
このように、マンネリ化した日々に嫌気がさした人が思い切って気分を変えるために、転職と言うものは大いに利用されるのです。
11:自分がやりたい仕事が分からない
自分がやりたい仕事が分からない。
こういう人も職を転々としがちです。
自分がやりたいことを、いろいろな仕事に就いて探し出そうとしているのです。
いわば自分の心の拠り所というか、人生の目的と言うか。
そういったものを見つけ出すために、辞めては就き、辞めては就きを繰り返します。
この場合では、働いている業界や職種に一貫性が無いことが多いです。
多くの職種を幅広く体験したい!という無意識の欲求が、恐らくは行動に表れているのではないかと思います。
最終的には「やりたい仕事」を見つけ出すか、仕事以外の何かの分野に「やりたい仕事」のようなものを見つけ出すまで、転々とする人生は続いていきます。

DAI
何個かを掛け合わせている場合もありますし、1つが強力な場合もあるでしょう。
職を転々としても大丈夫な場合
一般的には職を転々とすることは「悪いこと」「駄目なこと」と考えられています。
ですが、別にそうでも無い場合もあります。
職を転々としても大丈夫な場合
どういうことなのか。
実は職を転々としていた方が有利に振舞える場合があるのです。
以下からはその場面についてを説明していきます。
広い業界経験が持てる
職を転々とすることで、1つの職場で頑張っている人よりも幅広い職務の経験を積むことができます。
業界間を転々としている場合であれば、業界ごとの違い。
同じ業界内の会社を転々としている場合であれば、その業界を様々な方向から見ることが可能となってきます。
正直、この「見え方」は生きていく上では必須になるものだと僕は思います。
何も転々とする必要はありません。
ですが、少しでも広い視野を持てるように、最低でも人生で一回は転職をするべきです。
様々な見方が養われていないと、悪い人から簡単に騙されてしまいますよ。
話のネタになる
職を転々とすることで、話のネタにすることができます。
世間一般的には「悪いこと」「駄目なこと」と考えられている、「多すぎる転職」。
だからこそ、経験している人が少なく、興味を抱いている人の数も意外と多いです。
「業界Aのときはこうだったけど、業界Bのときはこうだった!」
「A社では暗黙の了解とされていたことが、B社では絶対的なNG行為だった!」
このようなエピソードを話せば、実体験に基づいたものになるため、聴く人の興味を引き付ける事でしょう。
もちろん、初めから「転職の多い人=信用に値せず」という偏見を持っている人からは、好意的な反応は期待できませんが・・・。

DAI
また、元々信用してくれている友人などからは、話のネタとしてウケる可能性だってあります!
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