零細企業における退職の切り出しは、朝一番に出社の勢いで行え!
「退職を切り出したいけど、零細だから言いにくい・・・。」
「今日こそ伝えようと思っていたけど、伝えられなかった・・・。」
日本人の労働者のおよそ8割は零細企業で働いていると言われています。
(外部リンク:大中小、零細企業の比率)
そんな零細企業を辞めようとしたときに、必ずやらなければいけないのが「退職の意志表明」です。
まぁ、極論では何も表明せずに「明日から出社しない」とかいう究極奥義もあるっちゃあるのですが・・・。
いろいろと面倒ごとに発展するため、前もって退職意志を表明しておいた方が、面倒ごとに発展せず何だかんだ楽です。
だけど、零細企業だからこその言いにくさというものあると思います。
今回の記事では、零細企業における「退職の切り出し方」についてです。
退職意志を表明したくてもできないあなたに向けて。
なんらかのヒントとなるような記事を書いていきたいと思います。
※一応、僕は大企業も零細企業も、退職をした経験があります。

DAI
零細企業における退職
零細企業って、辞めにくいですよね。
やめにくいというか、「辞めます!」と伝えにくいというか・・・。
大企業の場合では、「辞めます!」と言ったところで、沢山いる従業員うちの一人が退職するわけですから。
こっちの心理としても、ある程度気が紛れるものです。
ある種の「言いやすさ」というものが、大企業の場合にはあります。
しかし、零細企業の場合は話が違ってきます。
なんせ、零細ですから。
労働者の数が少ないわけです。
そんな環境で「辞めます!」なんて言ったとしましょう。
必要以上に「まじか!?」みたいな反応をされてしまうのではないか。
そんな考えが恐怖となり、退職意志を表明するタイミングを邪魔してきます。
いったいどうすればいいのでしょうか。
朝一に出社の勢いで言え
個人的にオススメしたい方法は、朝一に人事関係の決裁権を持っている人の元へ行って、「辞めます!」と伝えることです。
例えば、出勤のタイムカードを切った流れで、そのまま伝えに行くのです。
タイムカードを置いていない職場の場合でも、流れは同じ。
要は、出勤したときの「勢い」に任せて、そのまま「辞意」の伝達をしてしまうのです。
この方法がオススメである理由は2つ。
気後れしにくい
朝は定刻までに出勤しなければいけません。
このため、出勤時というものは、労働者の頭の中では常に「自分が時間に間に合うか」が優先的に考えられているはずです。
「時間に間に合うか」で興奮状態にあり、アドレナリンが分泌された状態です。
このような出勤の「ついで」に辞意を表明するようにしておけば、辞意の表明について余計な心配をしている余裕がなくなります。
普段であれば、タイムカードを機械に挿して、
「ふぅ、今日も間に合った。」
「今日はいつもよりも10分も早く出勤できたぞ!」
こんな感じで、一安心しますよね。
この瞬間には、出勤時にため込まれていた緊張感も解き放たれるだろうと思います。
要は、この時に抜けていく緊張感を利用して、退職の切り出そうとしているときの緊張感を打ち消してしまおうということです。
もしかしたら、中には出勤する際に緊張感を感じない人もいると思います。
「あぁ、きょうも仕事だるいなぁ」等の感情で、頭がいっぱいになっている場合です。
ですが、それでも大丈夫。
マイナスの感情でさえあればなんでもいいでしょう。
とにかく、勇気を振り絞って辞意を会社に伝えようとしているのに、それを潰してしまうような邪魔者。
そいつを打ち消せさえすれば、なんでも構いません。
この点で、出勤時の「緊張感」や「けだるさ」といったマイナスの感情が利用しやすいのです。
出勤時のマイナスの感情を大いに利用してやりましょう。
「とりあえず」伝えてしまうことができる
朝一に出勤したついでに伝えてしまうことの、もう一つの利点。
それはとりあえずでも伝えてしまうことが出来てしまう点です。
長々とその場に留まって、退職交渉をすることもありません。
零細企業での退職が切り出しにくいことの理由の一つに、周囲からの目、他の社員からの目が怖いという感情があると思います。
日中のふとした時に、いきなり「辞めたいです」と申し出に行ってしまっては、周囲にいる他の従業員の目にも触れてしまいます。
その点、朝一にまず辞意を表明しにいくことは、理想的です。
もしも権限を持っている人も早く出勤してくるタイプの人であれば、その人の出勤時刻に合わせて自分も出勤すればなお好ましいでしょう。
まだ他の社員も出勤してきていませんし、朝の出社の勢いでパッと伝えてしまうことができますからね。
また、時間帯も朝であれば、お互いに長々とお話をすることも難しいはず。
「詳しいお話は、また●●時頃にでも・・・。」と時間を決めて、改めて1対1で退職交渉に臨むことも期待できます。
それでも言えない場合
辞意の表明は対面で、直接伝えるに越したことはありません。
ですが、どうしても言えない場合。
職場の人間関係によっては、どうしても伝えることが難しいという場合もあるかもしれません。
そんな時は、以下の2点をお読みください。
もしかしたら、心が軽くなるかもしれません。
みんな意外とあなたに興味が無い
実は意外とみんな退職していくあなたに大して興味がありません。
まぁ、一緒に働いていた人が、いきなり「辞めたいです!」なんて言ってこられては、「マジか・・・!」という反応は、ある程度はしてしまうかもしれません。
一緒に仕事をしていた仲間ですから、まともな人であれば当然のリアクションだと思います。
ですが、それでもあなたが思い悩むレベル程に、同僚の仲間はあなたに対して興味を持っていません。
(辞められるのはさみしい。)
(残念だ。)
(だけど、辞めたいのならばしょうがない。)
もしも同僚の仲間として感じることがあるのであれば、この程度ですね。
みんな意外と好意的
もしかしたら「辞めます!」といったことで、先輩などから「マジかよ!」「ふざけんなよ!」という反応をされてしまうかもしれない。
そんなことが怖くて、あなたは辞めたいことを言い出せないのかもしれません。
ですが、大丈夫です。
意外とみんな好意的です。
僕は4回ほど会社に退職届を作って提出した経験があります。
しかし、そのいずれからも、いじわるをされたり、謎のいじめを受けたり、そんな悲惨な最後を遂げたことはありません。
どこかで陰口を言われたりしたようなこともありません。
意外とあっさりしていました。
朝礼の時に「●●をもって退職いたします。」と発表をしたときに、若干のどよめきがあったくらいですね。
みんないい大人ですから、この辺りは心配にならなくていいと思いますよ!

DAI
また、意外とあなたの退職は興味を持たれないと思いますよ。
辞めなればならない状況を作ってみる
ですが、それでもどうしても辞めにくい場合もあるかと思います。
一般的には零細企業というものは、一族経営をしているところが多いです。
その場合、一族の「感情」が企業文化を作り上げているケースもあると思います。
このため、あえて理屈的な事情であったり、対外的な理由を作っておけば、辞めることが比較的楽になるのではないかと思う訳です。
一族の感情が企業文化を作り上げているのであれば、「個人的な感情」よりも「客観的な状況」を利用することで、多少は辞めやすくなると考えています。
どういうことなのかというと、個人の感情よりも、周囲の状況の変化で「辞めざるを得ない」という状況を作ってしまうのです。
少しでも「感情的な対」話から、「客観的な対話」に持って行くのです。
社長や役員が一族で固まっており、その家族内でのやり取りのような対応を取られて飲み込まれてしまえば、こちらとしてはそれ以上の感情論で応戦するしかなくなります。
このような感情論の対話に持ち込まれることを未然に防ぐ目的で、状況を固めていくのです。
状況が固まったら、それを理由にして有効活用するのです。
転職して次の職を決めておく
こっそりと転職活動を水面下で行い、既に内定をもらっておく。
そうしておけば、もしかしたら辞めやすくなるかもしれません。
転職をして内定を予め貰っておけば、第三者による裏付け的な部分は完璧です。
理由としては非常に強固なものになるでしょう!
もしも辞めますと現職に言って、仮に現職から「もう少しいてくれ」と言われたとしましょう。
いわゆる「まだ辞めないでくれ」っていう引き延ばしです。
この時点でもしも次の職場から「●月▲日までには入社してください。」と言われているとします。
この場合は現職の方にも「すみません、次の会社から●月▲日までに入社するように言われているんで・・・。」
という具合に強気で交渉を行うことができます。
それを言われてしまっては、現職側としても「ならしょうがないか・・・。」と反応するしかなくなりますね。
辞める側も、「見えない仲間」みたいなものが後ろ盾にあるような気がして、強気に交渉に出ることができます。
他人に「辞めるわ」と言いふらす
他人に「今の仕事、辞めるわ!」と言いふらしておくと、辞めやすくなるかもしれません。
他人に公言してすることで、自分を追い込むことができるためです。
もしも自分の意志が途中で弱くなっても、「でも、あいつに『●●日くらいに仕事辞めるわ!』って言っちゃってるもんなぁ」という意識が自然と芽生えてきます。
弱った意志を、再び奮い立たせることができます。
先ほども言いましたが、これは「自分をソフトに追い込む戦術」ということになりますね。
このため、退職交渉も多少なりとも強気で進めることができるようになると思います。
他人に公言したことで、現職側のペースに合わせた退職をするわけにもいかなくなります。
退職代行を利用する
これはちょっと違うかもしれません。
しかし、「退職代行」というサービスが現代において市民権を得ているのであれば、選択肢に入れない理由はないと思います。
無断欠勤からのバックレとは違い、退職したい旨をきちんと会社側に伝達してくれるため、ややこしいことに発展する心配もありません。
しっかりと会社の備品などは返却し、こちらとしてきちんとした対応を行っていれば、何も問題はおこらないでしょう。
詳しいことは代行業者に確認すれば大丈夫です。
辞めた後に必要となってくる書類なども、業者経由か、会社から後日郵送で送ってもらいましょう。
退職に関する面倒ごとは、その気になれば全てお金で解決できる時代になったことは、嬉しいですね。

DAI
最悪、奥の手としての代行サービスも検討してみては?
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