派遣社員は正社員になれなかった落ちこぼれ?そんなことありません!
「派遣なんて、正社員になれなかった人が就くもの!」
「派遣で働いている人なんて、落ちこぼれ!」
このようなことを言われた、もしくは聞いたことはありませんでしょうか。
そんなことを言われたり、耳にしたりしてしまえば、「派遣社員にならないように頑張ろう」とか「派遣社員って無能なんだ」なんて思ってしまうかもしれません。
ですが、これは全くの間違いです。
僕はホワイト企業の正社員を辞めて、派遣社員へ転職をした過去があります。
つまり、正社員を蹴って、派遣社員になった職歴があるのです。
僕は正社員だろうが派遣社員であろうが、雇用形態で優劣をつけるべきではないと思っております。
そして、実際にも優劣をつけることはできないと感じています。
今回の記事では「『正社員>>>>派遣社員』という価値観」が誤りであることを、僕の経験を踏まえて説明していきたいと思います。

DAI
派遣社員も正社員も能力は大して変わらない
まず僕が伝えたいこととしましては、「派遣社員であっても正社員であっても、大して変わらない」というものになります。
というよりは、「雇用形態で優劣を判断することができない」と言った方が正確かもしれません。
派遣社員にも優秀な人がいれば無能な人はいます。
それと同じように、正社員でも優秀な人はいますが無能の人もいるはずです。
「派遣社員だから無能」もしくは「正社員だから有能」などということは、因果にならないはずです。
正社員になれる人でも派遣社員に
よく派遣社員に関するネガティブな話として、「正社員になれない人が、派遣社員になる」というものがあります。
しかし、これはまったくの偏見です。
現に僕がそうですから。
僕は正社員を何社か経験してから、派遣社員に転職をしました。
もちろん、正社員になれないから派遣社員になるという人もいるでしょう。
ですが、必ずしもそういう訳ではないのです。
正社員がやりたくないようなことは、派遣社員もやりたくない
「正社員がやりたがらないようなこと」をやるために、派遣社員を入れるという話をきくことがあります。
しかしそれって、本当なのでしょうか。
というのは、そもそもここでいう「正社員がやりたがらないようなこと」って何なのでしょう。
この手の話を聞くときは、いつも抽象的で、具体性がありません。
派遣は職場を選び放題
正社員がやりたがらない業務があったとします。
それを派遣社員にやらせるのだとすれば、派遣社員だってきっと嫌なはずです。
ともなれば、派遣社員はその仕事をやらずに契約を更新したがらなくなってしまいますよね。
派遣社員は、正社員と違って好きな職場を選べる身分です。
気に入らない仕事を振られれば、気軽に辞めてしまうことが許されているわけです。
このため、基本的には正社員がやりたがらない仕事を派遣にやってもらおうとしても、上手くいかない場合が多いのではないでしょうか。
「聞いていた仕事と違うから辞めます。」
これが通じるのが、派遣社員であって、派遣社員として働く上でのメリットなのですから。
専門性が高ければ高時給が期待できる
派遣社員は、基本的に高時給です。
それは専門性が高ければ高いほど、そういった傾向が出てきます。
もしかしたら、時給ベースで見た場合ではその辺の正社員よりも好待遇かもしれません。
僕は正社員時代に、自分の給料を時給換算してみましたが、思っていた数値以下でがっかりしました。
それと比較して、専門性の高い派遣社員であれば、平気で時給2000円の求人なども出てきます。
フルタイムで働けば、残業なしでも額面で30万円以上の給与となりますね。
僕が見た限りでは、コロナ禍においても時給2500円以上の求人などが平気でありました。
まぁ、さすがに時給2500円ともなってくれば、応募するにもそれなりの実務経験やスキルが必要になってきますが・・・。
社保だって完備
派遣社員であっても、社会保険などは加入できます。
この点においても、正社員と比べて見劣りしません。
有給だって好きに取得できますよ。
もちろん正社員でも社保が完備されていない会社があるように、派遣会社によっては社保が完備されていないようなところもあります。
ただ、このあたりは、事前にしっかりと確認しておけば問題ないはずです。
余計な責任や忖度が無い
派遣社員の魅力は、やはり何といっても正社員にありがちな余計な責任や忖度といったものが一切ないところです。
上司を立てる必要も無ければ、無駄な責任感を感じることもありません。
必要なことは、派遣先の社員からの指示を守ることだけです。
付き合いなんていうものも、平気で断ることができます。
派遣社員は、派遣先の社員ではありません。
このため、正社員の独特の人付き合いがやってられないような人にとっては、非常に魅力的な雇用形態と言えるでしょう。

DAI
雇用形態で判別すると損をする
よく、ネットの掲示板なんかを見ていると、派遣社員を煽るような書き込みがあります。
僕が見た中で極端な例としては「派遣社員は人間ではない」というようなものもありました。
ですが、派遣社員の方が時給換算した正社員よりも待遇が良いケースなんてざらにあるのは、今ほども説明したとおりです。
雇用形態で物事を判断するといろいろと損をするかもしれません。
「派遣は正社員以下!」と思考停止で判断を下さないようにした方がいいですよ。
スキルの積めない正社員が最も損をする
正社員として働いていく場合は、基本的にはその会社と人生を共にすることとなります。
人間関係も問題なく、その会社と共に自分も年を重ねていき、その会社で定年を迎える。
このようなことが実現できれば、それはまさに「会社員としての理想的な人生」であると言えるでしょう。
ですが、経済成長も芳しくない昨今。
1つの会社で人生を真っ当することも難しくなってきました。
転職も、昔と比べて当たり前になってきたと言います。
そんな時代の変化の中では、他所へ行ったときに全く役に立たないような経験を積んでいては、危険です。
前の会社では使えていたスキルであったとしても、転職後の会社では全く役に立たないことというものは、意外と多くあります。
正社員として働いていると、このような部分への意識が欠落してしまいます。
正社員として働く場合であっても、他の会社でも役に立つ経験を詰むことができればいいんですが・・・。
社内営業を積んだ未来には何が待っている?
正社員として働くことで最も身に着くものはなにか。
僕は「社内営業力」であると思っております。
もちろん身に着けるつもりがなければ、身に着くようなものではありません。
ですが、仕事をして結果を残すよりも、いかにして上から気に入られるか。
もしくは認められるか。
このあたりをどのようにすれば効率よく立ち回れるかが、正社員として働く者が得られる、大きな経験であるように思います。
しかし、これ。
社内営業力ほど他の会社で通用しないスキルはありません。
会社が変われば、空気はガラッと変わります。
そんな、超ニッチなスキルを頑張って磨いたところで、いったい何の役に立つというのでしょう。
派遣社員で多くの経験を積む
正社員でも派遣社員でも、どちらでも積むことのできるものがあります。
それは、業界に関する知識と、それに関連するスキルなどです。
身近な例で言えば、IT業界で働く社員が得ているものが、それです。
業務的にやれることの限度があるかもしれませんが、基本的には正社員も派遣社員も同様の経験をえることができるはずです。
そして、それらの経験は、例え会社が変わっても、立場が変わっても、活かすことができるものです。
社内営業力というくだらないものなんかよりも、会社の垣根を越えても活きるようなものをたくさん経験していくべきです。
その意味では、場合によっては正社員よりも高給取りで、会社を転々として様々な経験を得ることができる派遣社員が、最強の存在になってくるわけです。
転職時には、派遣社員も候補に!
派遣社員は、場合によっては正社員よりも高給です。
社会保険も完備されていることも多いです。
ただ正社員と違って、派遣社員の雇用には期限があり、基本的にはそれを更新していく形にはなります。
しかしその分、責任というものが非常に軽いです。
意味不明な忖度、付き合いもありませんし、残業も基本的にはNGです。
「そんなに働きたくないけど、正社員並みの生活を送りたいなぁ・・・。」
こういう人にとっては、ピッタリなのです。
給与と業務内容に要注意!
正社員は、基本的には会社を動かすための核のような存在です。
ですから、ある程度の「何でも屋」的なポジションで働かされることになります。
ところが、派遣社員の場合は、違ってきます。
働く内容が明確に定められています。
契約以外の業務を行うことを、基本的に禁じられています。
法律にガチガチに守られた存在であるため、もしかするとホワイト企業の正社員以上にホワイトな生活を送ることができるようになるかもしれません。
給与についても、しっかりと時給分を計算して、正社員並みの月給になるかを確認するようにしましょう。
まあ、大体の場合は時給1700~1800円くらい貰えるようであれば、とりあえずはその辺の正社員の求人の最低ランクはクリアしていると思います。
残業ができないのであれば、時給が低い派遣先を契約したさいに悲惨になりますからね。
派遣会社も要確認
派遣社員の場合は、派遣会社から給料を振り込まれ、派遣会社に社会保険の料金を折半してもらう形になってきますね。
このため、どこの派遣会社に所属をするのかは、派遣ライフを快適に送っていくためには非常に重要になってきます。
ここ最近では買い手市場が続いていたため、様々な派遣会社が雨後の筍のごとく、にょきにょきと湧いて出てきました。
このため、訳の分からない派遣会社に登録をしてしまうと、ブラック正社員に就職してしまったときのような、悲惨な未来を送ることになってしまうかもしれません。
(まぁ、そんな時でも派遣であればすぐに辞められるのですが・・・。)
派遣会社選びは重要です。
派遣会社が優良だと、本当に快適に仕事をすることができるのでお勧めですよ。

DAI
僕は、今のところはホワイト正社員時代よりも快適に過ごせています!
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